腱鞘炎の原因・症状・セルフケア | 親指・手首の痛み改善 | Genki鍼灸整骨院
親指・手首の痛みが気になる方へ

腱鞘炎の原因・症状・セルフケア

親指の付け根や手首に痛みを感じる、物を持つときにつらい、スマホ操作をすると痛むといった症状は、腱鞘炎かもしれません。親指側に起こるものはドケルバン病と呼ばれ、育児や仕事で手を頻繁に使う方にもみられます。

親指の付け根が痛い、または引っかかり感がある
手首を動かすと痛みが強くなる
早い段階で原因を整理すると、生活の工夫がしやすくなります

症状の出方や基本的な治療の考え方は、Dorset NHS、AAOSの公開情報をもとに整理しています。 Dorset NHS - De Quervain's Tenosynovitis / AAOS - De Quervain's Tendinosis

腱鞘炎とは

腱が通る通り道「腱鞘」の炎症

手指を動かすために必要な腱は、手首や指の根元に「腱鞘」という膜で覆われています。この腱鞘が何らかの原因で炎症を起こし、腱の動きが悪くなったり、痛みや引っかかり感が出たりする状態が腱鞘炎です。

特に親指の付け根に起こるものはドケルバン病(De Quervain's Disease)と呼ばれ、育児で赤ちゃんを抱っこしたり、仕事で手を多用したり、スマートフォンを操作する時間が長い方に多くみられます。

症状の程度や出方に幅があるため、早い段階で何に気をつけるべきかを整理することが大切です。

腱と腱鞘の解剖図、親指側の腱鞘炎を示す

腱鞘炎の症状

腱鞘炎の痛みは「どこに出るか」「どのような動作で悪化するか」によって、症状の特徴が見えてきます。親指側、中指付け根、小指側といった痛む場所によって、関連する腱鞘が異なります。

親指側の痛み(ドケルバン病)

親指の付け根から手首にかけて痛みや引っかかり感が出ます。物をつかむときや手首を曲げるときに痛みが強くなることが多く、育児や仕事で手を多用する方に頻繁にみられます。

中指付け根の痛み

中指の付け根の腱鞘に炎症が起こると、指を曲げたり伸ばしたりするときにカクッという引っかかり感を感じることがあります。朝起きたときに指がこわばることもあります。

小指側の痛み

小指や薬指の付け根に痛みが出ることもあります。握る動作やスマートフォン操作で症状が出やすく、手首の小指側がうずいたり、疼くような痛みが特徴です。

よくみられる症状の特徴

  • 痛みが朝起きたときに強い、または日中の繰り返し動作で悪化する
  • 親指や指の根元を押すと痛みや張った感じがある
  • 物をつかんだり、スマートフォンを操作するときに痛む
  • 細かい作業がしにくい、または指が動かしづらい
  • 進むと、指を曲げ伸ばしするときにカクッと引っかかる感覚(ばね指)がみられることもある
腱と腱鞘の炎症によって痛みが出るメカニズム図

良くない使い方と腱鞘炎

腱鞘炎は、手や指を繰り返し使ったり、同じ姿勢を続けたりすることで腱に負担がかかることが大きな原因です。仕事やスマートフォン操作の方法を見直すことで、症状の改善が期待できます。

悪いスマートフォン操作の姿勢、親指に負担がかかる状態

スマホ操作で見直したい点

スマートフォンを片手で長く持ち続けたり、親指だけで操作していると、親指の腱鞘に大きな負担がかかります。さらに、画面を見るために首が前に出ることで、肩や手首の緊張が増し、血流が悪くなることもあります。

スマホ操作はこまめに休み、両手で持つ、または机の上に置いて操作するなど、親指の負担を減らす工夫が大切です。

日常生活で見直したいポイント

  1. スマートフォンを片手で長く持ち続けない(両手で持つ、または台に置く)
  2. パソコンのキーボード操作では、手首を曲げすぎない位置に調整する
  3. 抱っこや家事のあとに痛みが出やすい場合は、作業量や持ち方を工夫する
  4. 痛みが出た時点で、その日の手の使い方を意識的に減らす
  5. 握る力が必要な作業は、こまめに休憩を挟む
  6. 不良姿勢による痛み も影響しやすいため、肩や首の緊張を取り除く工夫も合わせて行う

よくある誤解

「使いすぎだから少し休めば完全に治る」とは限りません。腱鞘炎が出ているという信号を受け取ったら、その原因(スマホ操作の頻度、姿勢、手首の角度)を整理し、根本的な生活習慣の改善につなげることが大切です。早期の対応で、多くの場合は保存療法(装具やストレッチなど)で改善が期待できます。

腱鞘炎の鑑別診断

腱鞘炎は、症状の出方と手首や指の診察で診断されることが多いです。特に「どこが痛いか」「どのような動作で悪化するか」を丁寧に確認することが大切です。

ドケルバン病を診断するフィンケルシュタインテスト、親指を握って手首を曲げる動作

フィンケルシュタインテスト

ドケルバン病の診断に使われる代表的なテストです。親指を握ったまま手首を小指側に傾けたときに痛みが出るかどうかで、親指側の腱鞘の状態を確認します。

このテストで痛みが出れば、ドケルバン病の可能性が高くなります。ただし、確実な診断には、症状の出方、生活背景、そのほかの検査を総合的に考える必要があります。

確認されやすい内容

症状の場所

親指の付け根から手首にかけてなのか、中指や小指なのかで、関連する腱が絞られます。

引き起こす動作

握る、つかむ、スマートフォン操作など、どのような動きで痛みが出やすいかを確認します。

指の力

親指や指を動かす筋力に低下がないか、感覚に異常がないかを見ます。

ここを見逃したくありません

親指の付け根がやせてきた、つまむ力が明らかに落ちた、しびれやうずきがずっと続く場合は、早めに医療機関で評価を受けることが大切です。また、首こり肩の痛みと関連していることもあるため、手首だけでなく全体的な評価が必要です。

ドケルバン病との関係

ドケルバン病は、親指を動かす2つの腱(短母指伸筋腱と長母指外転筋腱)が通る腱鞘の炎症を指します。腱鞘炎の中でも最も一般的な形で、特に育児や手作業が多い方に多くみられます。

腱鞘炎全般

手指を動かす腱が通る腱鞘に炎症が起こり、痛みや引っかかり感が出る総称です。親指、中指、小指など、さまざまな場所に起こる可能性があります。

ドケルバン病(De Quervain's Disease)

腱鞘炎の中でも、特に親指側に起こるものをドケルバン病と呼びます。育児(赤ちゃんの抱っこ)やスマートフォン操作で起こりやすく、手首を曲げたり親指をつかむときに痛みが出るのが特徴です。

ドケルバン病の名称について

ドケルバン病は、スイスの外科医アルフレッド・ド・ケルヴァン(Alfred de Quervain)の名前から付けられました。医学的な診断ではこの名称が使われることも多いですが、一般には「親指の付け根の腱鞘炎」や「手首の腱鞘炎」と呼ばれることもあります。

保存療法のステップ

症状が軽い段階では、生活の工夫と保存療法(装具、ストレッチ、温冷療法など)で改善が期待できます。早い段階で対応することが、回復を早めるポイントです。

01

症状の整理

どのような動作で痛みが出るのか、いつ頃から症状があるのか、朝と夜でどう変わるのかを整理します。症状が軽いうちに対応することが重要です。

02

負担を減らす

スマートフォンの操作方法、仕事での手の使い方、抱っこの方法など、日常生活での負担を見直します。テーピングで手首を固定する方法もあります。

03

保存療法を進める

テーピング、ストレッチ、温冷療法、生活の工夫などを、状態に合わせて無理なく進めます。症状の改善を見ながら進めることが大切です。

04

改善しにくいときは相談

3~4週間の保存療法で改善が乏しい場合は、医療機関での評価や、注射などの追加治療を検討します。医療機関との連携を大切にします。

保存療法でよく行われること

腱鞘炎では、症状の程度に応じて、まず手首への負担を減らしながら経過を見ることがあります。以下は、保存療法の代表的な内容です。

1

テーピング

医療用テープをテーピングして、親指や手首を固定し、動きを制限することで腱への負担を減らします。特に痛みが強い時期に効果的です。

ポイント:

  • テーピングは毎日新しく貼り直すことが大切です
  • 皮膚が弱い場合は、テープの下に保護シートを貼ります
  • テーピングだけでなく、動作の工夫と組み合わせることが重要です
2

ストレッチ

親指や手首の筋肉を優しくストレッチして、血流を改善し、腱の柔軟性を保つようにします。痛みを無理に出さない範囲で行うことが大切です。

ポイント:

  • 痛みを強く出さない範囲でゆっくり行う
  • 急に回数を増やさず、継続することが大切
  • 朝起きたときと就寝前の2回行うと効果的
  • 温めた後のストレッチは血流が良くなり、より効果的です
3

温冷療法

痛みが強い急性期は氷で、痛む部分を冷やして炎症を緩和させます。症状が落ち着いてきたら温めて血流を促進するなど、段階に応じて使い分けます。

ポイント:

  • 急性期(痛みが強い最初の数日)は氷で冷やす
  • 1日数回、15~20分程度冷やすと効果的
  • 症状が落ち着いてきたら、温めて血流を改善する
  • 温めすぎると炎症が増す場合があるため、段階的に進める
4

生活の工夫

スマートフォンの操作方法、パソコンの使い方、抱っこのやり方など、日常生活での手の使い方を見直すことが、最も大切な対策です。

ポイント:

  • スマートフォンは片手ではなく両手で持つ、または台に置く
  • 抱っこのときは腕全体を使い、手首だけで支えない
  • パソコン作業は、手首をまっすぐに保つよう机の高さを調整する
  • 痛みが出た日は、その日の手の使い方を意識的に減らす

改善しにくいときは

装具や生活調整で十分な変化が出ない場合、または痛みが続く場合は、医療機関との連携を含めて、注射や手術などの判断が検討されることがあります。特に、親指の力が落ちる、感覚が鈍いと感じる場合は、早めに相談することが大切です。

ご相談時のポイント

腱鞘炎の症状でも、首こり肩の痛み、または肩の痛みなど、別の場所が関係していることがあります。そのため、症状の場所だけでなく、生活背景や手の使い方まで含めて整理することが大切です。

確認したいポイント

1
問診:いつから、どこに、どのような場面で症状が出るのかを丁寧に確認します
2
身体診察:手首、親指の付け根、つまみ動作、ほかの原因が混ざっていないかを確認します
3
生活背景:仕事内容、育児、スマートフォン使用時間など、生活の中での手の使い方を把握します
4
方針説明:現在の状態から、何に気をつけるべきか、どの段階の対応が必要かを整理してご説明します

ご相談前にまとめておくと便利な情報

  • 症状が出始めたのはいつ頃か
  • どのような動作で痛みが強くなるか
  • 朝と夜で症状に変化があるか
  • 育児、仕事、趣味など、日常で手を多用する場面
  • 今までに受けた検査や治療の内容
  • 他に気になる症状があるか(首こり、肩の痛みなど)

手首や親指の痛みは、
店舗にご相談ください

親指や手首の痛みは、早期の対応で多くの場合、保存療法で改善が期待できます。
現在の状態に応じた適切なアドバイスと施術をいたします。

よくあるご質問

参考: 自宅での対処、受診の目安、その他の治療オプションについては、 Dorset NHS AAOS OrthoInfo の公開情報をもとに整理しています。

Genki鍼灸整骨院での対応

Genki鍼灸整骨院では、手首や親指の痛みに対して、症状だけを見るのではなく、その背景にある生活習慣や身体全体の状態を含めて評価します。

腱鞘炎が疑われる場合でも、すべてが同じ経過をたどるわけではありません。朝だけつらい方、日中の動作で痛む方、指が動かしづらくなっている方では、優先して確認したいポイントが変わります。

現在のつらさをやみくもに我慢するのではなく、「どの段階か」「何を今すべきか」を整理することが大切です。必要に応じて、医療機関との連携Genkiの治療コンセプトとプランもふまえてご案内します。

Genkiが大切にしていること

  • 丁寧な聞き取り:症状の出方だけでなく、生活背景や手の使い方まで含めて確認
  • 的確な評価:フィンケルシュタインテストなど、診断に必要な確認を行う
  • 生活の工夫:スマートフォン操作、姿勢、抱っこなど、すぐに取り入れられる対策をご提案
  • 保存療法の実施:テーピング、ストレッチ指導、温冷療法など、無理のない対応
  • 経過観察と調整:定期的な評価を通じて、必要に応じてプランを見直す
  • 医療連携:改善が乏しい場合や追加検査が必要な場合は、医療機関との連携をサポート

参考情報

このページ内の医学的説明は、以下の公的機関・専門団体の公開情報をもとに整理しています。数値や治療適応は個別の状態で異なるため、実際の判断は医療機関での評価が必要です。

免責事項: このページは医学情報の提供を目的としており、医療診断や治療の代わりになるものではありません。症状がある場合は、医療機関での評価を受けることをお勧めします。

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