年齢や性別を問わず多くの人を悩ましている肩こり。
重たい頭を支えるため、もともと首や方に負担がかかりやすい構造をしていますが、特に現代の生活スタイルでは肩こりがより起こりやすくなっているので、現代病の代表といっても過言ではないくらい私たちを不快にさせています。
特にデスクワークでPCを長時間使用している人やスマートフォンやゲームの使用時間が長い若年にまでも影響を及ぼしています。
「あ〜肩が凝ったな〜」という軽い状態から「いててて・・肩こりがひどすぎて気分も悪い・・」という重症なレベルまで様々であり、できれば肩こりがないすっきりした状態で毎日過ごしていただきたいと思っております!
よく聞く肩こりですが、実際にどういう状態なのか、肩こりのせいで起きてしまっている症状、対処方法、予防などを今回は解説していきます!
ちなみに・・肩こりは症状の名前であり、正式な病名ではありません。
もし病名をつけるのであれば「頸肩腕症候群(けいけんわんしょうこうぐん)」となります。詳細は下記で説明します!
肩こりの原因について
肩こりが起こる直接的な原因は、
(1)筋肉の疲れ(過用・オーバーユース)
(2)血行不良
になります。これを招く要因はさまざまあり、そこをまず把握しなければ対策も難しくなってきます。
(1)筋肉の疲れ
首・肩周りの疲れはなかなか避けることはできません。
なぜならば先述したようにヒトは起きている間や活動している間、重たい頭を首で支えないといけないからです。
支えるために首・肩周りの筋肉は終始緊張し続けておく必要があります。
そうなると全人類が同じ条件であるため全ての人が肩こりに悩み苦しんでしまう、ということになりそうですが、そういうわけではありませんよね。肩こりで苦しむ人とそうでない人とでは何が違うのでしょうか?
その理由はいくつかあり、特に肩こりを自覚しやすい人は、横から見た時に肩に対して頭が前方に位置してしまっており、重たい頭を上半身で支えられず首や肩周りの筋肉だけで支えないといけなくなってしまっている状況です。そしてその不良姿勢の状態で、
- デスクワークなどで長時間同じ姿勢をとっている
- 重たいかばんをいつも同じ方の肩にかけている
- 座っている椅子などが自分の身体に合っていない
- 使用しているPCが低くて不良姿勢になりやすい
など、さらに肩こりを助長してしまいます。
まずは不良姿勢の改善をしていかなければ筋肉の疲れは蓄積され続けます。
(2)血行不良
(1)で述べたように筋肉の疲れによって肩こりが生じていきますが、血行不良によっても肩こりが悪化していきます。
(1)筋肉の疲労自体が血行不良を起こしてしまいますが、その他にも冬の寒さや夏場の冷房による冷気によって全身の筋肉がこわばってしまったり、血管が収縮してしまうことで血行不良が起きてしまい、その結果肩こりが生じてしまいます。
またストレスやホルモンバランスの乱れ、食生活の乱れによって自律神経が乱れてしまって血行不良(循環不良)を引き起こし、肩こりに繋がってしまうこともあります。
肩こりの症状について
代表的な症状としては
- 首すじ、付け根かた肩・戦果にかけての筋肉のこわばり、鈍痛
- 首や肩周りの重さやだるさ
- 疲労感
また肩こりが原因で起きている可能性のある症状としては
- 頭痛
- 目の痛み、眼精疲労
- めまい
- 吐き気
- 腕や手のしびれ
などがあります。
◼️肩こりが進行していくと頸肩腕症候群(けいけんわんしょうこうぐん)に移行
首や肩、腕、背部にかけてのハリや痛み、上腕から前腕にかけての疲労感や脱力感、手指のしびれや冷や汗などです。
肩や首だけでなく範囲が広くなっていたり、しびれや脱力感などの神経症状も特徴的です。
ただしこの頸肩腕症候群はその他の疾患にも該当します。例えば変形性頚椎症や頚椎椎間板ヘルニア、頸椎後縦靭帯骨化症、胸郭出口症候群などがあります。そのため肩こりだと自分自身で思い込んでいたけど実は違った、という恐ろしいこともあるので、痛みやはりの範囲が広くなってきた場合や神経症状などが出現してきた場合には積極的な整形外科への受診をおすすめします。
肩こりの対処方法について
肩こりの症状がきつくなるとマッサージに行って凝り固まった筋肉をほぐして症状を緩和したくなりますよね。
決して悪くはありませんが、結論としてはマッサージだけでは治りません。
マッサージは対処方法であり、改善方法ではないので結局辛い肩こりを繰り返すだけです。
まずは筋肉の疲労や血行不良を起こしてしまっている根本的な原因部分の追求と解決が必要です。
・・と言ってもまずは痛みなどの不快感をなんとかしたい、と思いますのでご自分でもできる方法をご紹介していきます!
痛みや不快な箇所への対処
→先述したように筋肉の疲労や血行不良が原因で生じているので、筋肉のこわばりや血行の改善を行うと一時的に症状が緩和します。
慢性的な筋肉の疲労に関しては温めることが有効であるので、蒸しタオルを凝っている箇所に当てることや温湿布を貼ることで効果が期待されます。また湯船に浸かって全身・肩・首を温めてあげることで筋肉のこわばりは改善されますし、リフレッシュ効果にもあるのでおすすめいたします!
セルフエクササイズ
→首や肩の筋肉がはっていたり、こわばっていることで肩こりを自覚しますが、該当筋肉の多くが肩甲骨に付着しています。
そのため肩甲骨を動かすようなストレッチは非常に効果的です。その際注意してもらいたいことがいい姿勢でストレッチを行うことです。
頭の位置が前になっている方は意識的に顎をひいて頭を肩のラインに引くようにして、背筋を伸ばした状態で肩甲骨を動かしてみてください。
適度な全身運動
→運動不足によっても肩こりは助長されてしまうことから全身を程よく動かすようなウォーキングやスイミング、ヨガなどが推奨されます。
運動不足解消だけでなくストレス解消にも効果があり自律神経の乱れに対しても有効です。ウォーキングもご家族の方や気の合う友人さん、ご近所さんとお話ししながら行うことで楽しみながら、そして誰かと行うと継続的に行えるのでおすすめします!
セルフで行えることも多いですが、仕事や育児をしているとなかなか時間がなかったり肩こりが辛すぎる方にとってはプロにお任せしたい気持ちがあると思います。そういう時には我々Genki鍼灸整骨院にお任せください!
先述したように特に肩こりを悪化させる原因として、「不良姿勢」が挙げられます。
重たい頭を首・肩だけで支えるのではなく、上半身、むしろ全身で支えられるような姿勢を獲得することが重要です。
そのためにはまず自分の姿勢がどうなっているのかを理解する必要があります。
特にデスクワークなどの長時間同じ姿勢をとらないといけない時の姿勢がどうなっているのかを一度意識してみてください。
そしてその不良姿勢からより良い姿勢に改善させるためには全身から歪みを改善し、適切なトレーニングをしていくことが改善の近道です。
その時に重要になってくるのは痛みやハリが出てしまっている患部を強化するのではなく、本来支えるべきところで支えられるようにしていくことが大事です。
その上で重要になってくるのは脊椎(胸椎)や骨盤、肩甲帯です。
なかなかご自身でアプローチしていくことは難しいかと思うので是非、お任せください。
まずは身体を整えること、そして肩こりが起きやすい状況・環境の是正が必要となってきます。
例えばデスクワークでは長時間椅子に座りながらPCを操作しないといけませんが、その時使用している椅子やデスクの高さが自分の身体に適切であるか(両足はしっかり地面についている、背筋がすっと伸びやすい高さなど)、PC画面の位置などあまり気にしなさそうなところまでアドバイスしていきます。
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