スポーツの秋!ということで身体を動かしている人も多いのではないでしょうか!?
しかし、スポーツをしている人を苦しませる怪我はたくさんあります。今回は慢性障害の膝の怪我で代表的な「ランナー膝」そして「ジャンパー膝」について解説していきます!ランナー膝、ジャンパー膝は名の通り走ることが多い競技やジャンプをすることが多い競技に多くみられます。
走っているとだんだん膝が痛くなったり、ジャンプの着地で痛みを感じたり、痛みの程度や強度もさまざまです。
ちなみにランナー膝もジャンパー膝も総称のことであり、正式名称ではありません。
ランナー膝「腸脛靭帯炎(ちょうけいじんたいえん)」
マラソンなどの長距離を走る際に繰り返し地面から衝撃が加わったり、陸上のトラック競技で片方の膝に負担がかかってしまったりすること腸脛靭帯(太ももの外側)に負荷がかかり炎症を起こしてしまいます。急激に発症する怪我とは違い慢性的な怪我であり、身体の使い方の影響が大きいです。
腸脛靭帯は骨盤の外側にある大腿筋膜張筋(だいたいきんまくちょうきん)から始まり、太ももの外側を通り、膝下の骨である脛骨の外側にある部分に付着する、人体の中でも一番長い靭帯です。「気をつけ」の姿勢をした際に、ちょうど中指が触れる部分になります。
ランナー膝の原因
先述したように腸脛靭帯炎は繰り返しの動作で発症しやすく、オーバーユース(使いすぎ)が原因と言われています。
繰り返す膝の屈伸運動により、腸脛靭帯が緊張しやすい状況になったり、本来発揮したいお尻の筋肉が弱くて膝の制御ができない場合に大腿筋膜張筋や腸脛靭帯が代償として作用することによって炎症が起きてしまいます。
靴があっていない、走るフォームが安定していない、O脚である、整備されていない道を走る、、など環境面や身体の構造面などの影響も受けやすいです。
単純に繰り返し同じ動作をしているから痛くなった、だと全てのランナーがランナー膝になっているはずですが、そうではありませんよね。
個人の特化した問題をしっかり突き詰めてアプローチ再発防止に向けてケアしていかなければ長引いてしまったり、痛みを繰り返すことになるので、もし症状が長引いてなかなか改善しない・・などあればお近くのGenki鍼灸整骨院までご相談ください!
ランナー膝の症状
- 膝の外側の痛みや圧痛、熱感
- ランニング中など運動中に疼痛増強
- 膝の曲げ伸ばしの際にクリック音や擦れる音がすることもあり
ランナー膝にならないための対策
痛みが強く日常生活にも影響が出ている場合には運動は中止し、医療機関への受診をおすすめします。まずは痛みなどの炎症を落としましょう。
痛みを我慢しながら運動ができる状態であれば、運動を行う前は腸脛靭帯の保護、ストレス緩和のためのテーピングをまいたり、お尻周りや太もも(大腿四頭筋、ハムストリング)のストレッチ、殿筋群や大腿四頭筋、ハムストリングスのトレーニングで正しい身体の使い方ができる準備運動を行いましょう。
運動後は痛みが出ている部分をアイシングしたり、硬くなりやすいお尻周り、太もも周りの筋肉をしっかりストレッチしましょう。
また先述したように競技特性や身体の使い方の問題が非常に強いです。
ランナーの場合、ランニングフォームの改善が必要なこともありますので、専門のトレーナーやコーチに相談することをおすすめします。
また関節の軸がズレていることで正常に動かせず結果的にフォームの崩れがある場合にはその関節のズレを修正しないと痛みはなかなか取れません。Genki鍼灸整骨院ではフォームのチェックも関節のズレの矯正もできますので、ぜひお任せください!
あとは今履かれているシューズがご自分の足に適合しているかどうかです。ランニングシューズの進化は目まぐるしいものがありますが、高機能すぎてご自身の身体にあっておらず身体のトラブルに発展することも珍しくありません。
また長年履いてきたシューズの場合、へたりがあったり靴そこのすり減りが足元のバランスを崩し腸脛靭帯に影響さえていることもありますので、シューズの見直しもぜひご検討ください。
ジャンパー膝「膝蓋腱炎」
ランナー膝同様、ジャンパー膝も名前のごとくバレーボールやバスケットボールなどでジャンプや着地動作を頻繁に行ったり、ダッシュといった膝の曲げ伸ばしを繰り返したりするスポーツに多くみられます。ひざのお皿(膝蓋骨)のすぐ下に位置する「膝蓋腱」という強靱な腱がなんらかの理由で炎症が起きた状態です。
膝関節は前面に膝を伸ばす大腿四頭筋、膝を曲げるハムストリングスがあります。大腿四頭筋は膝蓋骨を介し、膝下の脛骨(けいこつ)という骨に付着します。膝蓋骨を介して脛骨に付着するまでの組織は強靱な腱組織になっております。
ランナー膝と急激な怪我ではなく、繰り返しの動作によって生じる慢性障害であり、回復するまでには時間を有することが多く、競技特性や個人に特化した問題動作を改善しなければ再発する可能性が高いです。
膝蓋骨の下が痛む場合には膝蓋骨腱に炎症が起きていますが、膝のお皿の上が痛い場合には「大腿四頭筋腱付着部炎」の場合もあります。今回はジャンパー膝として多い膝蓋骨炎について解説していきますね。
ちなみに場所的にオスグットシュラッター病と似ているのですが、オスグットシュラッター病は「骨」が問題になるので鑑別診断が重要です。またオスグットシュラッター病は骨の成長に伴い症状は寛解しますが、ジャンパー膝はストレスがかかり続ける限り痛みは続きます。
ジャンパー膝の原因
膝蓋腱に対して過度のストレスがかかることで炎症が続きます。具体的には、繰り返しのジャンプ動作やダッシュ、ストップ動作。
大腿四頭筋の柔軟性低下や筋力のアンバランスが主な原因となります。
また環境面では硬かったり不整地の土地での活動や自分の足とあっていない靴などもあります。
ランナー膝同様、ジャンプやダッシュ、ストップ動作は多くのスポーツでも多い動作です。
しかし、全員がジャンパー膝のような症状はでていないことを考えても個人の動作による問題は大きいです。
直接的に大腿四頭筋の状態(柔軟性低下、筋力低下)が影響することはありますが、その他大きな影響としては問題となるジャンプ動作・着地動作、ダッシュ・ストップ動作が問題になることが多いです。
この動作においては各関節(特に下肢)を連動させて衝撃を緩衝させなくてはいけません。そのためにも特に下肢の関節(足関節、股関節)の可動性は必要であり、可動域が乏しい場合に膝関節(膝蓋腱)に過度にストレスを生じることがあります。
ジャンパー膝の症状
- 膝蓋骨の下部や周辺の痛み
- 膝の曲げ伸ばし時の痛み
- ジャンプや着地、階段昇降時の痛み
ジャンパー膝にならない為の対策
ランナー膝同様まずは炎症をおさめる必要があります。腫れや痛みが強い場合には積極的に休養をいれ、アイシングや圧迫で炎症鎮痛を行います。この時に病院でのリハビリテーションや整骨院での物理療法(電気治療など)は有効です!
炎症兆候がおちついてからはスポーツへの復帰を行うために関節可動域の改善や動作に必要な筋に対してのエクササイズを積極的に行っていきます。そして問題となりうる動作の再獲得・再学習を行う必要があります。ここは競技特性を理解しているコーチやトレーナーに相談したり、指導してもらう必要がありますが、Genki鍼灸整骨院では競技特性や個人の動きの癖などを把握しながら完全オリジナルのアプローチを実施することができます。スポーツへの復帰・再発予防だけでなく、さらなるパフォーマンスアップも含めてサポートできますので、お気軽にご相談ください。
当院では姿勢の評価や施術を通じて良い姿勢を獲得できるプランを提供できます。是非お一人で悩まずお気軽にご相談ください!
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